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ベル・アスレチックス・ジャパン(ベルドーム)

 弊社の社名は「フィールドハウス」と言う。

日本じゃ馴染みのない言葉だが、れっきとした英語。(米語?)

アメリカでは「室内陸上競技場」を意味する。

 会社を起こすとき、自分の「夢」を社名に冠した。

そう、私の「夢」は私設の「室内陸上競技場」をつくることだ。

 最低、数千万はかかろう。夢のまた夢。

でもいつか「アスリートランキングドットコム」が繁盛したら「フィールドハウス」として、陸上界に還元したいと考えている。

 うん。夢はでっかいほうがいい。



 そんな私の目標とするべき施設が群馬にある。

 仕事で北関東に行ったので、少し足を伸ばして、前々から気になっていたそこに行ってみた。

 群馬県前橋市の隣町、吉岡町にそれはある。公共の施設じゃないから案内も無く、地元の酒屋で場所を聞いて、なんとかたどり着いた。



 目的地「ベル・アスレチックス・ジャパン(通称 ベルドーム)」は、のどかな田舎にそびえていた。生憎、平日の昼間で無人。仕方なく外観を眺めるしかなかったが、あまりにも立派な建物(バラック小屋を想像してた)に驚いた。中には棒高跳びのピットが3面あり(当然全天候型)、それが同時に使用可能という恐るべき施設だ。しかも施設は無料(保険料のみ)で開放されていて、ポールも貸してくれるらしい。室内競技会も定期的に開催されている。私が必要性を予てから唱える。国内には類を見ない常設の室内陸上競技場だ。

 そして、驚くのは、これを作ったのが、中学の一教員ということだ。

 私費を投じて建設したらしい、多分、普通の人から見れば狂気の沙汰。でも顔も知らないこの先生は、私の中では紛れも無く、偉大なヒーロー。ひかりかがやいている。



 「ベルドーム」それはまさに「フィールドハウス」だ。

いつの日か、必ず。

そう、夢はきっと実現する。

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